自転車のカギは何個あれば盗まれませんか?

jitensya_kagi自転車泥棒というイタリア映画を知っているでしょうか。貧しい家庭の父子が「生活を支える希望の象徴」とも言える自転車を盗まれ、街中を捜してまわる話です。現代でこそ自転車は庶民の乗り物になりましたが、昭和のはじめごろは日本でも高級品でした。まして貧乏な家の子供にとっては「宝物」だったのです。
社会人になって駅まで自転車で通うようになりましたが、私は必ず自転車に二つカギを掛けていました。通常のカギとダイヤル式のワイヤーロックですが、少なくとも二つ以上カギを掛けておけば、そうそう自転車泥棒に狙われることもないだろうと考えたのです。

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ところで私は駅の駐輪場に到着すると、必ずいつも同じ場所に自転車を止めていましたが、隣にもやはり、いつも同じ自転車が止まっていました。少し小さめの古い自転車で、カギも簡単な前輪ロックがひとつ付いているだけでしたが、手入れが行き届いており、持ち主が大切にしているのが良く分かりました。

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ところがある日、同じように自転車を停めてふと見ると、隣の自転車のカギが壊れていることに気がつきました。持ち主がカギを失くして無理やり破錠したのか、それともだれかがイタズラしたのか、とにかくこのままでは簡単に盗まれてしまいます。悩んだ挙句、わたしは自分のダイヤル式のワイヤーロックでその自転車と私の自転車をつなぎ、開錠ナンバーを書いたメモを折りたたんでその自転車の前カゴに入れました。
その日の帰り、駐輪場に着くと隣の自転車は無く、私の自転車には私のワイヤーロックが元通りかけられていました。どうやら無事に気付いてもらえたようだとホッとして帰宅しました。

カギの修理と交換

次の日、隣の自転車のカギは修理され、さらに別の新しいカギが取り付けられていました。やはり自転車のカギは複数個かけるのが基本でしょう。もちろんそれで安心というわけではありませんが、少なくともかけ忘れだけはしないように、みなさんも気を付けてください。